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国登録有形文化財「大田黒家住宅」の蔵をリノベ―ションしたカフェ「結乃蔵」のオーナー。手作りのお弁当販売やマルシェの出店・開催など、地域住民とのつながりの場を提供する宮崎さんにクローズアップした。
カフェを始める前は、営業や運転手、仕出し屋や工場に勤務していた宮崎さん。家のことは女性がするものだと任せっきりだった。シングルファザーとなってからは、明日の弁当も作れない。そんな日々を過ごしていた時、息子の同級生の母親から「お弁当、ついでに作ってあげるよ」と声を掛けてもらった。子どもとの生活の中で「仕事して、家事をして、育児もする。女性って本当にすごい。」そう実感した。
「働くお父さん、お母さんの応援をしたい」そんな思いから結乃蔵をスタートさせた。蔵を見つけたのは偶然の出会いから。そして蔵が国登録有形文化財になることは後から聞いた話だった。近所の人や前職の知り合いに助けられ、今では毎日のように近所の人が顔を出し、学生が気軽に勉強をしに来るような、自然と人が集まる場所になった。「昔は地域みんなで子育てをしていたと思いますが、いつの間にかそういった風習はなくなってしまいました。迷惑を掛けずに生きていける人なんていない。地域みんなで協力し、子育てができる社会を目指したいです。この場所が、そのきっかけとなればと思っています。」人とのつながりを大事にする宮崎さんのお店は、今日も誰かの拠り所となっている。
蔵の外では農家さんの野菜販売も実施。町の住民のほか町外からも多くの人が集まった。ハロウィンに合わせ、仮装して集まる子どもたちも。
※宮崎まさとさんの「崎」は「たつさき」が正式表記となります。