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定年後、個人で歌謡教室を開き今年で15周年を迎える西田さん。病院や施設への慰問コンサートや地域イベントの音響関係を担うなど、人のため、地域のために活動する。80歳を記念してCDを自費制作し、今も活動は盛んだ。健康を維持し、積極的に活動する西田さんにクローズアップする。
定年前は空調ダクト関係の仕事に就き、福岡ドームなど、九州管内を飛び回っていた。なんと、町文化ホールもされたとのこと。
65歳で県のカラオケ大会に初めて出場した。若い時にバンドをしていたこともあってか、いきなり優勝。その後指導者の資格を取得し、町で歌謡教室を開く。人づてに評判が広がり、一時期は町内外から100人を超える生徒が教室に通った。コロナ禍で人数の減ったこともあったが今でも多くの生徒が教室に集まる。
コロナ禍前は病院や施設への慰問コンサートも行っていた。「知っている曲が流れると、患者さんがシャキッとされ、リズムに合わせて手拍子をしてくれる。そんな時は本当に嬉しい。町や地域のためには小さなことでもやりたい。そんな風に思っています。」
教室に通う生徒はシニア層が多い。「歌うことは、健康にとても良いんです。歌うためには歌詞やメロディーを覚えなければならないし、発声のためには姿勢を正さないといけない。あとは骨盤が大事。健康のために通っている人も多いです。笑顔と健康、自分の事は自分で出来るようにと教えている。」
生徒同士でもコミュニケーションが取れるよう気を遣う。ユーモアを交え、場を和ませる西田さんに生徒も心を開いていく。今日も岩坂の歌謡教室からは歌声と笑い声が響いている。
歌謡教室では生徒に寄り添い、楽しく無理のない範囲で指導をする。
病院や施設への慰問では、懐かしい曲を聴き、涙を流す人も。