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前期・後期制
未来に輝く子どもたちのために 平成17年度から前期・後期制を実施しています
町では、未来に輝く子どもたちが21世紀を幸せに、たくましく生き抜くための力を育むための「学期のあり方」を検討するため、平成16年度、大津南小学校と大津中学校で2学期制を試行をしました。
その結果を踏まえて、教師と子どものふれあいを大切にしながら、じっくりと教育活動が展開できる「特色ある学校教育」の実現をめざし、平成17年度から全町立幼稚園・小中学校で前期・後期制を実施します。
前期・後期制で目指すもの
1 年間の授業時間数が増加し、さらに学習や行事が充実します。
(1) | じっくりと学べる授業を展開することができ、学力の充実をめざします。 |
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(2) | 一人一人にきめ細かな指導を進め、基礎的・基本的内容の定着をめざします。 |
(3) | 授業及び行事等の教育計画の見直しにより、特色ある教育活動をめざします。 |
(4) | 特色ある活動を推進することにより、一人一人の個性を伸ばす教育をめざします |
2 評価の信頼性・客観性が高まり、評価と指導の一体化が充実します。
(1) | 長い期間を生かした学習により、さらに充実した学習指導をめざします。 |
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(2) | 一人一人にきめ細かな指導ができることにより、より確かな評価をめざします。 |
(3) | 時間の確保により、本人・保護者との充実した相談活動をめざします。 |
(4) | 中学校では12月の進路指導が充実し、より確かな進路指導・進路事務をめざします。 |
前期・後期制の年間日程
前期と後期の2つの学期になり「秋休み」を設けます。
前期を4月1日から秋休みまでとし、後期を秋休みの翌日から翌年の3月31日までとします。秋休みは10月の「第2月曜日」を挟んで5日間とします。(夏休みの2日間を秋休みに振り替えます。)
Q1.なぜ、2学期制を実施するのですか。
A1.今求められている「生きる力」を育む教育活動を積極的に展開するためには、
より多くの時間を確保することが必要です。
2学期制にすることで、3学期よりも時間の確保ができ、長い時間の中でじっくりと充実した「特色ある教育活動」の展開ができるからです。
Q2.2学期制はどのくらい実施されていますか。
A2.現在2学期制を導入する学校・地域が増えてきています。仙台市、横浜市、宮崎市、佐世保市、沖縄市、福岡県の須恵市、志免町等、熊本県では、産山村が完全実施です。現在、全国で約2割程度の小中学校で実施され、その割合は急速に増えると予想されています。
Q3.通知表が2回になり、子どもの学習状況が心配です。
A3.学校の工夫によって「相談活動」を充実させます。お子さんの学習の理解状況や、生活の様子など、今まで以上に分かりやすく伝える工夫をします。
Q4.テストの回数が減り、学力低下につながりませんか。
A4.2学期制導入により教師は児童生徒一人一人に関わる時間が増え、良さやつまづきを今まで以上に発見でき、より能力を伸ばすことができると期待しています。
各学校は子どもの実態等を考慮して学力向上に向けて努力します。
Q5.幼稚園は何が変わりますか。
A5.幼稚園の教育内容は3学期制と変わりません。兄弟姉妹が一緒に休めるよう、小中学校と同じように秋休みを設けます。
Q6.大津南小学校・大津中学校での試行の結果を教えてください。
A6.通知表が1回減ることへの手だてとして、両校とも教育相談活動や児童生徒の学習及び生活の様子を保護者に知らせる情報提供の機会を充実させました。その結果、保護者・児童生徒からは「通知表は2回でも良い」という意見が多く見られ、また、秋休みについても、長くもなく短くもなく「5日で良い」という意見が大半を占めていました。夏休みが1学期の途中にあることで、夏休み中も学校独自の取り組みを実施した例も多く、この取り組みについても良い感想をいただいています。
このような試行を踏まえ、各学校が行事等の見直し、相談活動の充実、学力向上の手だて、保護者への情報提供等に創意工夫を凝らすことにより、更なる成果が期待できると思います。