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災害時の食の備えをしましょう
災害時の食の備えをしましょう
もし災害が起きたら、今ある水や食料で何日間生活ができますか?
災害が起きたとき、ライフラインが止まってしまう恐れがあり、ライフラインの復旧までには数日かかることがあります。
災害が身近な今だからこそ、ご家庭の食糧備蓄を見直してみませんか?
食糧備蓄は、できれば1週間分!
農林水産省では、「緊急時に備えた家庭用食料品備蓄ガイド」の中で、最低3日分、できれば1週間分程度の家庭での食料品の備蓄に取り組むことが望まれています。特に、赤ちゃんや妊婦の方、高齢の方、食物アレルギーや慢性疾患を持つ方など、特殊な食品を必要とする場合は、1週間分以上の備えが必要です。
備蓄食品の例
- 水(飲料水として1人当たり1日1リットルの水が必要です。調理等に使用する水を含めると、3リットル程度あれば安心です。)
- 無洗米、アルファ米
- 缶詰(肉、魚、野菜、果物など)
- レトルト食品
- インスタントみそ汁、即席スープ
- 野菜ジュース
- 菓子類(チョコレート、あめなど)
その他にあったら便利なものとして、カセットコンロ、ガスボンベなどがあります。
ご家族に合わせた食品を準備しておきましょう!
ミルクや離乳食、飲み込みやすくした食品、食事療法が必要な方(糖尿病・腎臓病・高血圧症等)の食品、アレルギー食品などは、災害時入手困難になってしまうことが多いです。
乳児・幼児
育児用ミルクやベビーフードといった離乳食等を準備しましょう。
また、お子さんのお気に入りの食品を常備し、落ち着ける環境も作りましょう。
高齢の方
飲み込む、噛む力に不安がある方がいる場合は、食べやすさに合わせた食品を準備しましょう。
流動食、やわらか食、とろみ調整食品など
慢性疾患をお持ちの方
症状にあったものを準備しましょう。
【糖尿病】 人工甘味料、低糖質食品
【腎臓病】 低たんぱく食品
【高血圧】 減塩食品
食物アレルギーがある方
アレルゲン除去食品等
災害時に役に立つパッククッキング
パッククッキングとは
「真空調理」を家庭向けにアレンジした調理法で、食材をポリ袋に入れて加熱する方法です。
少ない調味料で味付けができ、栄養やうま味を逃しません。
また、1つのお鍋で1人分のお粥や煮物など複数の料理が簡単に作れ、袋のまま食べることができ衛生的なため、災害時に役立ちます。
鍋や食器が汚れないので、洗い物も減り、後片付けも楽になります。
パッククッキングの調理法
- 材料を用意する(量る・切る)
- ポリ袋に材料と調味料を入れる
- 袋の中の空気を抜いて口を結ぶ
- 沸騰した鍋に入れ、指定の時間加熱する
- お湯から出してできあがり。災害時はお皿に移さず袋のまま食べることができる
ポイント
水圧を利用すると、簡単に袋の中の空気が抜けます!加熱すると袋がふくらむため、結び目は上のほうに。