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離乳食について
離乳食はあせらず楽しく進めましょう
離乳食とは?
母乳やミルクしか飲んでいなかった赤ちゃんが、少しずつ固さや形のある食べ物に慣れていくプロセスです。これから始まる長い食生活の土台となります。
子どもには個性があり、離乳の進み方にも個性があります。子どもの食欲や成長・発達の状況に合わせて進めましょう。
赤ちゃんが5、6か月頃になり、こんな様子がみられたら離乳食スタートです。
- 首のすわりがしっかりしている
- 支えてあげると座れる
- 食べものに興味を示す
- スプーンなどを口に入れても押し出すことが少なくなる
赤ちゃんの発達には個人差があるので、赤ちゃんの様子をよく観察しましょう。初めはうまくいかなくても、段々上手に食べられるようになります。あせらず、楽しい雰囲気で少しずつ進めていきましょう。
離乳食の進行
離乳食の開始から完了までの一覧
赤ちゃんの食事[PDFファイル/258KB]
離乳食初期:生後5~6か月頃
離乳食の開始は、アレルギーの心配の少ないお粥から始めます。
最初は、なめらかにすりつぶした粥を1さじだけ与え、徐々につぶした粥の量を増やしていきます。つぶし粥に慣れたら、同時にすりつぶした野菜なども試していきます。野菜に慣れてきたら、つぶした豆腐・白身魚・卵黄なども試します。新しい食品を始める時は1さじから与え、赤ちゃんの様子(皮膚やうんち)を見ながら量を増やしていきます。新しい食品は1日2種類以上与えないようにしましょう。
離乳食中期:生後7~8か月頃
離乳食を開始して1か月を過ぎた頃から、2回食にしていきます。色々な素材や味、舌ざわりを楽しめるように食品の数を増やしていきます。
この時期は舌と上あごを使って上手にすりつぶすことができるようになるため、舌でつぶせる固さ(豆腐くらいの固さ)の離乳食を準備します。
離乳食後期:生後9~11か月頃
離乳食は1日3回にし、離乳食の量を増やしていきます。
この時期は、舌と上あごでつぶせないものを、歯ぐきの上に移動させてつぶして食べるようになるため、歯ぐきでつぶせる固さ
(バナナくらいの固さ)の離乳食を準備します。
離乳食完了期:生後12~18か月頃
離乳の完了とは、形のある食物をかみつぶすことができるようになり、1日に必要なエネルギーや栄養素の大部分を食物から摂れるようになる状態をいいます。
この時期は「手づかみ食べ」で食べる意欲を育てましょう。子どもは食べ物をかじるとることで、固さ、口に入る適切な量、そしゃく回数などを学んでいきます。食べ物を自分でかじりとる体験が少ないと、丸のみをしたり、食べ物を口に詰め込みすぎたりしがちです。
離乳期に注意すること
- はちみつはボツリヌス菌が混入している可能性があり、乳児ボツリヌス症を発症するおそれがあるので、満1歳までは与えないでください。
- 離乳食を作る時は、食品を取り扱う場所、器具、容器、ふきんやまな板などを清潔に保ちましょう。