平成28年4月に発生した熊本地震から、本日で7年となります。
あらためて、地震によって犠牲となられた方々に哀悼の意を表するとともに、被災されたすべての方々へのお見舞いを申し上げます。
先月は創造的復興のシンボルである「阿蘇くまもと空港 新旅客ターミナルビル」が開業し、今月は東海大学臨空キャンパスが空港の南に開校しました。そして、7月には南阿蘇鉄道が全線復旧し、高森駅から肥後大津駅までの直通運転が始まるなど、この7年でインフラの復興は着実に進んでいます。
被災し壊れたものが新しく作り直され復興していくことに、人は勇気づけられ、未来への希望を感じることができます。
しかしながら、一定の目途がついたとしても、引き続き町が取り組んでいかなければならないことは、心の復興です。
災害公営住宅をはじめ住まいの移転を余儀なくされた方は、新しいコミュニティでの戸惑いや不安を、また、恐怖、悲しみ、寂しさを味わった方は、なかなか消えない心の痛みを、経済的に負担を負った方は、差し迫った苦しさを抱えながら暮らしておられます。
町としましては、相談体制をしっかりと機能させるとともに、コミュニティづくりを支援し、子どもから高齢者まですべての世代の方が孤独や苦しさを和らげ、日々を心豊かに安心して過ごすことができるよう引き続き取り組んでいきます。
そして、熊本地震の記憶が風化し、災害に対する危機意識や備えが不十分になることがないよう、また、本町が助け合える地域であり続けられるよう、折に触れて情報を発信していくことにも取り組んでいきます。本日から、役場1階で当時を振り返るパネル展を実施しています。役場にお越しの際はぜひご覧ください。
町民の皆様におかれましては、それぞれに必要な備えを今一度見直していただくとともに、今後とも支えあい助けあえる地域づくりにご協力いただきますようお願いします。