新庁舎における使い勝手と快適性
新庁舎の建設現場では、設備工事や建具工事及び内装工事などが始まりました。
さて、新庁舎はユニバーサルデザインの観点から、利用者の使い勝手と快適性への配慮や創意工夫に努めています。来庁者の視点で図面上を見て(歩いて)行きますと、進入路は玄関まで緩やかなスロープとなっており、段差を極力無くしています。ひさしの長い車寄せはお年寄りや体の不自由な方が、雨の日でも濡れずに乗り降りできるよう配慮しています。ここにはバス停の導入も予定してます。
また、庁舎主玄関近くに4台分の屋根付き車椅子利用者用駐車場及び車寄せ先端に半屋根付きの駐車場を整備しました。メインとなる玄関室には視覚障がい者用に音声誘導案内、総合受付及び各窓口受付までの誘導床材(点字ブロック等)を設置しています。総合受付は記載台としても兼用しており、各窓口への案内が視覚的に分かり易い位置となっています。
待合は吹き抜け空間であることから冬場の寒さ対策として床暖房を設置しました。子育て支援や福祉部門窓口の近くに授乳室及びキッズコーナーを配置し、キッズコーナーには輻射式冷暖房装置を設置しました。みんなのトイレ(多機能トイレ・音声誘導装置付き)は、主階段や外来者用エレベーターがある各階西側に配置し、1階には右利き及び左利き用として2か所設置しています。
3階には防災機能を集中的に配置し、大会議室は大人数の会議以外にも緊急時の応援部隊の待機スペースとしての活用を想定しています。
4階には議場関係の諸室がありますが、傍聴席入口前には展望ロビーを配置し、車いす用のスロープや自動販売機を設置し、阿蘇が眺望できる休憩空間としており、職員を含むすべての人の利用を考慮しました。さらに、議場傍聴席には車椅子対応スペースや親子席用ブースを設け、扉は引き戸としています。
【駐車場から庁舎玄関までの車寄せ】

【庁舎1階ロビーの風景】

【4階議場の傍聴席入口前の展望ロビー】

【工事進捗状況説明図】
青色部分は施工済(完了)、赤色部分は躯体部分の施工中、黄色部分は内外装仕上や設備工事の施工中、無着色部分は未施工(今後の施工)部分を示しています。2階床工事がほぼ終了し3階床の工事と併せて4階床工事が始まりました。また、免震装置のダンパーの設置工事が終了しました。
