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室町

室町(苦竹と塔迫)

室町の写真 この一帯を室町といいます。公民館分館の左手の路地を境として、東側が苦竹村、西側が塔迫村でしたが、明治8年(1875)に合併して室町となりました。

  苦竹村は、本来は現在の大津中学校の南側にあった村です。江戸初期の堀川(瀬田上井手)の開削工事にあたり、肥後藩は、塘町の宿場形成のため、一部白川筋の住民とともに、この村の住民をこの地に移住させ、村の氏神年祢神社も現公民館分館の位置に遷宮し、新しく苦竹村を創りました。後、許されて帰住した住民によって形成されたのが、現在の新村です。

  塔迫村は、応和年間(962頃)この谷間(迫)に弥護山無動寺の末寺が建立され、境内に大きな塔があったことに由来します。この伽藍は、戦国時代の戦火のため悉く焼失したとされています。宿場形成の時には、ここにも白川筋の住民が移住させられました。文明4年(1472)勧請の塔迫(室)菅原神社、同13年(1481)開基の円通庵などの古くからの社寺があります。

  室町の地名は、藩制時代に弥護山方面の天然氷を貯蔵した氷室があったことに由来すると言われています。西方に、六嘉の甲斐神社を勧請した西鶴甲斐神社、いわゆる足手荒神祠があり、その祭りのある3月15日には、塘町筋で「初市」が立ちます。大津の春を告げる行事です。江戸以来の大津のたたずまいを感じさせる界隈でもあります。明治22年(1889)の町村合併により大津町に編入され、町名は大字として残されました。

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